1998-04-15 第142回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
まず、業転取引は従来、系列外取引としてタブー視されがちでありました。このため、この取引条件も価格を含め不透明なものとなることが多かったのではないかとされておりました。しかしながら、この取りまとめにおいては、むしろ業転取引を市場取引として適切に位置づけ、その透明かつ公正な取引の確保を図ることの重要性が指摘されております。
まず、業転取引は従来、系列外取引としてタブー視されがちでありました。このため、この取引条件も価格を含め不透明なものとなることが多かったのではないかとされておりました。しかしながら、この取りまとめにおいては、むしろ業転取引を市場取引として適切に位置づけ、その透明かつ公正な取引の確保を図ることの重要性が指摘されております。
この事件は、泉井氏が石油製品の業転取引を装って手に入れた常識外れの資金、利益をもとに通産省の官僚やあるいは石油公団の幹部を長期に広範にわたって接待をして、三菱石油のベトナム石油開発の資金確保に便宜を図るなど、通産行政をゆがめたおそれが持たれている事件であります。
特にこの泉井問題は、とりあえず脱税問題として起訴をされておりますけれども、それにはとどまらないであろうことはもう明らかでありまして、御承知のように、三菱石油から泉井容疑者に対して、判明しているだけでも五十八億円ものお金がいわば業転取引のメカニズムを通じて提供されている。しかもその使途はほとんど解明されていない。
さて、少し具体的な質問をさせていただきたいのですが、泉井石油商会、脱税で逮捕されているわけでありますけれども、これは業転取引であるというふうに言われているわけですが、業転というのはどういうものであるかということを少し説明していただきたいと思います。
この件につきまして現在報道されております内容を見る限りにおきましては、個別の取引としては大変多額の手数料を取っている、あるいは口銭を取っているということで、いわゆる業転取引としては非常に特殊な事例ではないかというふうに認識をしております。
今回の事件というのは、泉井石油商会の代表である泉井氏が三菱石油や三井鉱山という大企業の間に入って、石油の業転取引を通じて、あるいは業転取引を装って手に入れた常識外れの利益を元にして、政治家それから官僚、特に石油行政を所管する通産省の幹部、さらに石油公団の幹部などを広範に長期にわたって接待していた問題であります。
それで、お話の場合を考えますと、このエッソの相手方の何とか産業というのは、これは業転だということを承知して業転取引をしていますから、したがって、その取引は不安定なものだということは十分承知していると思うのですが、そこからさらに買っているお話しの昭寿産業ですか、そういうところは、まことにお気の毒だと思うのです。